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2022年7月 3日 (日)

『大阪弁おもしろ草子』「はる」を読んで その11

この著書は、1984~85年にかけて書かれたものなので、現代ではという時には、その頃ということになる。

この前提のもとに、現代で田辺さんが耳にする変な敬語の話。

 

「行きます?」「書きます?」というのが、苦痛に近く不快(p.88)であるようだ。

私は、当時は中学生。特段、苦痛にも不快にも感じない世代である。

 

「行くか?」では、ぞんざいすぎる。

「いらっしゃいますか?」は、改まった標準語という感覚。

 

簡単に「行きはりますか?」といえば、上品な大阪弁の敬語になるのに、使う人が減っていると嘆いている。

大阪にいながらわざわざ、よそいきのコトバを使おうとして、どこのものともしれぬヌエ的な敬語になっている、と述べている。

 

私は2022年現在、よそいきの大阪弁を使っている。

相手が大阪人でもない限り、「行きはりますか?」は使わない。

 

じゃあ、大坂に住んだままだったらどうなっているか。

ありえない仮定での想像は止めることにする。

 

「行きます?」で、ヌエのようには感じない。

上の世代にどのように思われても、この世代差による言語感覚は埋められない気がする。

 

 

「行きます?」のアクセントは、HHHH。そして、文末に曲線上昇調が加わる。

「書きます?」は、LLLHで、文末に曲線上昇調が加わる。

 

「行くか?」は、HHHで、文末に曲線上昇調が加わる。

「いらっしゃいますか?」は、HHHHHHHHで、文末に曲線上昇調が加わる。

「行きはりますか?」は、HHHHHHHで、文末に曲線上昇調が加わる。


 

 

この章終わり。

 

 

 

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