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2021年10月12日 (火)

『大阪弁おもしろ草子』「はる」を読んで その2

『羈旅漫録 』は1803年刊なので、1802年ごろの旅の話かと推定。

今から220年前ぐらいのことである。

 

大阪弁おもしろ草子は、1984-1985ごろに執筆されたものなので、180年あまり前(p。75)となっている。

年の経つのは早いものである。

 

さて、「ようおこしなされました」が、1800年ごろでは帰りの言葉であったと。

お見送りの際に言うということになる。

 

もちろん、今は逆である。

出迎えの際に言う言葉である。

 

類似表現に、「おこしやす」や「おいでやす」(p.76)がある。

商人言葉としては、大阪でも使われていたようである。

 

私の中では、直感的に京言葉だと思っている。

おいでやす小田は、京都出身やし。

 

「ようお越し」なら大阪弁でも使うが、「おこしやす」「おいでやす」は大阪での使用は個人差が大きい気がしてならない。

待遇表現としては、「おいでやす」より「おこすやす」の方が丁寧な感じがする。

 

さて、送り出す言葉としては、「おおきに」や「どうぞお近いうちに」が商人言葉(p.76)。

一般家庭では「いってらっしゃい」(p.76)であるが、田辺さんが子どもの頃には「おはようお帰り」であったと記されている。

 

「お帰り」は今の一般家庭では、出迎えの言葉である。

この手の言葉は、いろいろ逆になっているようである。

 

 

「おこしやす」のアクセントは、LLLHL。

「おいでやす」は、LLLHL。

 

「ようおこし」は、HL LLH。

 

「おおきに」は、LLHH。

「どうぞお近いうちに」は、HLL LLHL LLL。

 

「いってらっしゃい」は、HHHHHHH。

「おはようお帰り」は、LLHL LLLH。

「おかえり」は、LLLH。

 

 

その3につづく。

 

 

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