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2019年12月

2019年12月 6日 (金)

『大阪弁おもしろ草子』「そやないかいな」を読んで その9

「で」というと、カネやんの「やったるでェ」のように、なりふりかなわぬ決意を示し、峻烈なひびきを帯びる。(p.48)

 

たぶん、ここに来てる読者は、カネやんを知らない世代が多いと思うんだが、念のため。

プロ野球400勝投手の金田正一。今年お亡くなりになった。きつい物言いなんで、峻烈という表現が似合う。

 

「それは違うデ」のデと、「お母ァはんにいうといたで」のデはちがう。

「よ」の代りに使う「で」と、断固たる見解を示す押し強い「で」とのちがい。(p.49)

 

これは音調によって、どっちにでも言える。

だから、書きことばの形式だけではうまく伝わらない。

 

断固たる見解であるかどうかは抜きにして、カネやんなら常に峻烈である。

話しことばに人柄が関わっていることは言うまでもない。

 

「で」から「でんわ」「でっせ」(p.49)とあるが、「でっせ」は古くさくて使わない。

「でんわ」に関しては、あまり耳にした記憶がないので、とっさに内省できない。

 

「あれ、悪いけどあかなんでんわ」(p.49)の例があるが、昔の小説を読んでたら出てくるんだろうか。

祖父は大正生まれだったが、「でんわ」はなかった。「でしたわ」と捉えればいいんだろうか。

 

「でっせ」は、80年代後半の吉本のディスコDesse Jennyを思い出す。

さんまさんが、「銭でっせ」を引っくり返して、ネタでつけた命名。

 

バースを「風呂」、クロマティを「黒間茶」、自身の事務所を「オフィス事務所」といったのが当時のさんまさんの流行り。

こういう茶化し方は嫌いではない。

 

 

 

「やったるでェ」のアクセントは、HHHHLL。

 

「それは違うデ」は、HHH HHHL。

「お母ァはんにいうといたで」は、LHLLLL HHHLLL。

 

「あれ、悪いけどあかなんでんわ」は、HH HLLLL HLLLLLL。

 

「デッセジェニー」は、LLLHLL。

「銭でっせ」は、LHLLL。

 

その10につづく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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