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2019年9月

2019年9月 4日 (水)

『大阪弁おもしろ草子』「そやないかいな」を読んで その4

「やな」が男言葉で、「やわ」が女言葉。(p.43)

このあたりは、性差を超えてしまっているような気がする。

 

私の内省では、「やわ」を使う頻度は少ないとは思うが、使っていないとは言い切れない。

女性が「やな」を使っても、違和感はない。

 

「そやな」「そやわ」やったら、私は前者を使う頻度が圧倒的に多いと思える。

「元気そうやな」「元気そうやわ」やったら、差はあるだろうけど両方とも言ってるように思える。

 

「そやな」は確認の意味で使っている。時に相手に返答を促すこともある。

それに対して、「そやわ」は、そういえばそうという感じで、はっと気づいた時に使っている気がする。

 

だから、男女差というよりはモダリティーという話者がどういう心的態度で物を述べているかの違いである。

「そやわ」より「そやな」の方が、当人にとって自信があると思っている。

 

「やな」が、目上や親しくない人には失礼に当る(p.44)というのは素直に首肯できる。

方言むき出しで待遇表現を使うのは、なかなか難しい。

 

「でっせ」「だっせ」「だす」は、田辺さんの世代を境に死語のようだ。(p.44)

当然、私の世代でも使う人はいなかったはずである。

 

冗談めいたしゃべり以外で、聞く機会はほとんどなかった。

吉本が昔作ったディスコ「デッセ・ジェニー」は、さんまさんによる「銭でっせ」を引っくり返した命名だが、「でっせ」がやはり古くさい。

 

「だす」に至っては、芦屋雁之助さんの「わてが雁之助だす」ぐらいしか出てこない。

「だす+ねん>だんねん」による「わてが雁之助だんねん」は、太平シローさんのモノマネの方が記憶にこびりついている。

 

 

 

「そやな」のアクセントは、HL↑。(語末をイントネーションで少し強調する)

「そやわ」は、HLL。

 

「元気そうやな」は、HHHHLL↑。(語末をイントネーションで少し強調する)

「元気そうやわ」は、HHHHLLL。

 

「わて」は、LH。

「わてが」は、LLH。

 

「銭」は、LH。

「銭でっせ」は、LLHLL。

「デッセジェニー」は、LLLHLL。

 

「雁之助」は、LLLLH。

「雁之助だす」は、LLLLLLH。

「雁之助だんねん」は、LLLLLLHLL・

 

 

その5につづく。

 

 

 

 

 

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