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2019年8月25日 (日)

『大阪弁おもしろ草子』「そやないかいな」を読んで その3

「お医者さんはもうアカン、言わはったんやそうやけど、何や知らん間ァに持ち直したんや」(p.42)

 

接続助詞やら間投助詞やら終助詞やら。

大阪弁では、確かに「や」をよく使う。

 

「だ」と同様に「や」の後にもさらに終助詞はつく。

「やんか」「やわ」「やな」、「やろ」「やろな」(pp.42-43)などなど。

 

「やんか」はやや品下れる言いざまであるが、威勢がよい女言葉である。(p.43)

「誰がそんなこというてん」

「あの子やんか!」(p.43)

 

男も使ってる気はするけど、どっちかといえば女言葉やなと今さらながら。

「あの子ではないか」でも「あの子じゃないか」でも、しっくりこない、共通語に訳しにくい表現である。

 

子どものころに何か咎め立てされると、

「知らんやんかいさ! ウチ!」

などと言い返し、何と下品なと母にチメチメされるたぐいの言葉であったのだ。(p.43)

 

こうなると、女の子っぽい。なんか愛嬌がある。

「私、知らないから」では、この愛嬌は出てこない。

 

「やんけ」やと男になるけど、河内っぽい。

ミス花子は名前でだまされるが男なので、河内のオッサンの唄はしっくりくる。

 

 

 

「お医者さん」のアクセントは、LLLLH~LLLHH。

「お医者さんは」は、LLLLLH。

 

「もうアカン」は、HH HHH。

 

「言わはった」は、HHHHL。

「言わはったん」は、HHHHLL。

「言わはったんや」は、HHHHLLL。

 

「そうやけど」は、HLLLL。

 

「なんや」は、LHL。

「知らん」は、HHH。

「知らん間ァ」は、HHH HH。

「知らん間ァに」は、HHH HHH。

 

「持ち直した」は、LLHLLL。

「持ち直したんや」は、LLHLLLLL。

 

「誰が」は、HHH。

「そんなこと」は、HHH HL。

「いうてん」は、HHLL。

 

「あの子」は、HH H

「あの子やんか」は、HHHLLL。

 

「知らんやんかいさ」は、HHHLLLLL。

「ウチ」は、LH。

 

 

その4につづく。

 

 

 

 

 

 

 

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