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2018年7月 8日 (日)

『大阪弁ちゃらんぽらん』「てんか」を読んで その7

「命まで賭けた女がこれかいな」の「かいな」は感嘆。
「ほんまかいな」の「かいな」は疑問。(p.228)

終助詞の機能というのは、多種多様。
といっても、無限に広がるわけではないが。

「かいな」は私も使うが、「わいな」は使わない。
「知っとるわい」の「わい」というのもほとんど使わない。

「てんか」は使わなくはないが、私の中での頻度は減ったように感じる。
「黙っててんか」という相手が周りにいないからかもしれない。

命令というより依頼なんだが、ぞんざいでも「黙っとけ>黙っといて」ですませる。
もっと柔らかくなら、「黙ってくれへんか」。

「てんか」はやや強めの命令、かつベタな大阪弁なので、よそいきの大阪弁としては使いにくい。
この最終章では、「てんか」を大阪弁の代表にしてんかとしめているが、それについては異存はない。




「命」のアクセントは、HLL。「命まで」は、HLLLL。
「賭けた」は、LHL。
「女」は、HLL。「女が」は、HLLL
「これ」は、HH。「これかいな」は、HHHLL。

「ほんま」は、LLH。「ほんまかいな」はLLLHLL。

「知っとる」は、LLHL。「知っとるわい」は、LLHLLL。

「黙る」は、LLH。「黙って(命令)」は、LLLH。「黙って(連用中止)」は、LHLL。
「黙っててんか」は、LLLLHHH。
「黙っとけ」は、LLLHL。「黙っといて」は、LLLHHH。
「黙っててくれへんか」は、LLLLL HLLLL。

「してんか」は、HHHH。



この章終わり。
そして、『大阪弁ちゃらんぽらん』シリーズ、終わり。

次回より、同じく田辺聖子さんの『大阪弁おもしろ草子』シリーズとなります。



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