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2018年3月 7日 (水)

『大阪弁ちゃらんぽらん』「てんか」を読んで その2

大阪弁にも独特の敬語はあるのだが、昭和も十年代前半にはいると、死語になっている。(p.221)


傾聴に値する。この辺りは近代上方語に詳しくないと分からないこと。
生のことばは、生のことばを知っている人に耳を傾ける必要がある。

研究者はそれがどの程度妥当か、どういう変化か、どういう規則かを追う。
しかし、元の言葉がなければ何もできない。

「だす」「ごわんな」「ごわへん」「ござります」(p.222)は昭和の子どもは使っていないと。
旧幕のコトバとまで言われるほど古めかしいようである。

「だす」は、「わてががんのすけだんねん」と太平シローさんが真似していた時の印象が強い。
ひょうきん族が80年代後半。その頃の懐かしネタなんで、当然古い。

「ござります」は、花菱アチャコさんの「めちゃくちゃでござりまするがな」。
エンタツアチャコをリアルタイムで知るわけもなく、誰かが真似していた記憶しか。

「ごわんな」「ごわへん」にいたっては、理解語彙ですらない。
何も思いつかないほど知らないが、おそらく基本形は「ごわす」。


ついでながら、この話が出てきたところに、子供向けの本が挙げられている。
キンダーブック、講談社の絵本、少年倶楽部、少女倶楽部、セウガク一年生(p.222)。

もちろん、どれも知らない。人智のすすんだ昭和の子供が読むものであるらしい。
なるほど、そういう視点があったか。学界に閉じこもっていると見えなくなることがあるなあ。



「だす」のアクセントは、LH。
「だんねん」は、LHLL。

「わて」は、LH。「わてが」は、LLH。
「がんのすけ」は、LLLLH。
「がんのすけだんねん」は、LLLLLLHLL。

「ござります」は、HHHHH。
「めちゃくちゃ」は、LLLH。「めちゃくちゃで」は、LLLLH。
「ござりまする」は、HHHHHH。
「ござりまするがな」は、HHHHHHLL。

「ごわんな」「ごわへん」は、脳内にない語彙だから推測だが、仮に「ごわへん」がLHLLなら、「ごわんな」はLLLHかも。
おそらく基本形は「ごわす」なんだが、LLHよりはHHHかも。
そう仮定すると、「ごわんな」はHHHHで、「ごわへん」はHHHLかも。


その3につづく





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