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2018年3月 1日 (木)

『大阪弁ちゃらんぽらん』「てんか」を読んで その1

「てんか」pp.220-231

本題に入る前の前置きの部分がなんとも微笑ましい気分になったので、まずはそこから。
大阪弁話者あるいは知る者ならではなのかもしれない。


私は子供のころに、祝儀・不祝儀を問わず、包紙の裏に書かれる金額の「一金拾圓也」「一金五圓也」などの「也」の字を「や」とよんでいた。
漢字を崩してあるので平仮名の「や」にみえるのだ。(p.220)


ブログでは、「~や」をたまに使うが、書類や論文では書くことはない。
大阪方言である以前に口語的であるからだ。

というか、書き言葉は共通語が基本なんで、方言だと居心地が悪い。
規範教育としては正しいんだが、その反動でこういう場ではたまに大阪弁をまじえる。


当時の昭和十年代前半の小学校では標準語が敬語になっていて、教師には「そうです」「ちがいます」などという言葉を使わなければいけない。子供たちに対して標準語教育は徹底的におこなわれていたのだ。
その結果、大阪弁は、「ハレ」と「ケ」でいえば、「ケ」中の「ケ」であり、下品なものと貶められていたのだ。(p.221)


80年代漫才ブーム以前は、今とは非にならないぐらい大阪弁は下品で野卑でとろくもっちゃりした方言だというイメージが流布していた。東京で大阪弁を撒き散らすなという勢いで。

今でも、大阪弁は嫌いというのは、たまに耳にする。
飲み屋で仲良くなったなじみの客でも、そういうことを言うことはある。

私は別という扱いだが、生理的に嫌いなのはどうにもならない。
そりゃそうやろう。逆も真なりであるから。

老年層だけでなく、中年層が飯を食いながら大阪弁の悪口を言ってるのも聞いたことがある。
その話を聞きながら、大阪弁で注文したら、たちまち話は止んだのだが。

領収書に「10円や」と文字で書いてあったら、私でもさすがに笑ってしまう。
だからこそ、冒頭部分が微笑ましく感じたのである。

それ以前に、今の時代に10円で領収書はもらわないから、余計に。



「10円」のアクセントは、HHLL。
「10」は、LH。

「5円」は、HLL。
「5」は「ゴー」とのばすので、HH。



その2につづく。



10

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