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2018年2月 5日 (月)

『大阪弁ちゃらんぽらん』「サン」と「ハン」を読んで その3

アイウエオ五十音で、イ列のイ、キ、シ、チ、ニ、ヒ、ミ、リ。ウ列のウ、ク、ス、ツ、ヌ、フ、ム、ユ、ル。ハ行のハ、ヘ、ホ。ア行のオ。それから、ン(p.216)


「ハン」の上にあると言いにくいリスト。私の内省とはかなり異なる。
そりゃそうである。「ハン」が使用語彙ではないからである。

だから、その自然さの判断が、ずっと大阪にいる人間より劣っているんだろう。
そして、「ハン」が古くさい感じがして使おうと思わないせいでもある。


「坊ンサン」というが、「坊ンハン」とはいいにくい。「奥サン」といっても「奥ハン」はない。
しかし、「学生ハン」はある。(p.216)


「坊ンサン」「奥ハン」と言わないのは、私もそう思う。
でも、「学生ハン」に若干違和感を感じる。

「婿ハン」にも違和感がある。でも、「嫁はん」だけは使っている。
バツイチなので今はいないが、親愛感があったのは事実である。

「ハン」「サン」以外に「ヤン」(p.217)がある。
田端義夫のバタヤンが有名である。

今はもうないが、近所にあったあだんのマスターが、なじみの客を「ヤン」か「チャン」で呼んでいた。
島んちゅだが、大阪にいた頃があったのが影響しているんだろう。

でも、私から見て年上に「ヤン」や「チャン」は使いにくい。
だからといって、通称が決まってるのに本名やサンでも呼びにくい。

その中で、カワバタさんに対するバタヤンだけは、呼びやすかった。
バタヤンという一くくりで有名な表現になっていたからだろう。


「ヤン」は「ハン」より、もひとつ、軽く扱われ、そのくせ、親しみの度合いは反対に深くなる。(p.218)


首肯できる。そして、「ハン」や「ヤン」は、目上の人には使いにくい。
近しい関係で歳が若い人にしか使いにくい。

最後に「ツァン」の話が書いてあったが、「ツァン」は私の内省では大阪弁とは思えない。
銭形のとっつぁん以外に使ったことがないからである。


「坊ンサン」のアクセントは、LLLH。
「奥サン」は、HLLL。

「学生ハン」は、LLLLLH。「学生」は、LLLH。
「婿ハン」は、LHLL.。「婿」は、LH。
「嫁ハン」は、HHHH。「嫁」は、HH。

「バタヤン」は、LHLL。
「田端」は、HLL。「カワバタ」は、LLLH。

「とっつぁん」は、LLHL。
「銭形」は、LHLL。


この章終わり。



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