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2017年12月 7日 (木)

『大阪弁ちゃらんぽらん』「タコツル」を読んで その5

さて、しばらくあいてしまったが、その5にきてようやく「タコツル」の話。
私もこの言葉が気になってしょうがなかった。

全く知らない語彙なんだが、単純解釈なら「蛸+釣る (or 吊る)」。
これが派生してどういう意味になるのかがさっぱり分からないんで。


「タコツル、というのがありましたな」
熊八中年はいった。私も知っているが、
「あれは大阪弁ではないでしょう。よそでも使うかしら」
「それに、近頃ですなあ。僕らの子供時分は、あまり聞かなんだ」
蛸を釣られる、というのは、叱られる、という隠語であるが、なぜそういうのか分からない。(p.206)


坊主を見下して「タコ」というのは分かる。p.207にその話があるが、これは誰もが思いつくだろう。
ナニコラタココラ」は坊主相手ではないのにもめ続ける長州力と橋本真也のほほえましい罵倒合戦。

仏教系の中学校をタコ中(p.207)とは、いかにも昭和っぽい。
昔の中学は男は坊主が多かったので、あっちこっちにタコ中か。

うちはそうではなかったが、強制坊主や強制三つ編みが多発していた昭和40年代。
強制黒髪までいくと笑えない。

閑話休題。


牧村史陽説:大阪第四師団管下の兵隊の隠語。
前田勇説:兵舎の窓から兵隊が、屋台のおでん屋の煮蛸を釣り上げるところをみつかって、叱られたから。
その他:叱られたものが茹で蛸をつるしたように赤くなるから。
 子どもの頭を、両手ではさんで宙に釣り上げたから。 (pp.206-207)


兵隊さんの隠語がそれっぽいが、真相は分からない。
また、著者たちが大阪弁?と疑っているので、余計に分からない。


今回の怒罵のコトバでは、男性専用はなくなりつつあるところに、今日的な意義がある。それゆえ、あえて採録した。(pp.207-208)


いろんな意味で男女同権に、昭和40年代はなりつつあったのか。
しかし、「いわしたろか」「なにゆうてけつかんねん」「いてこますぞ」という女性が,、今現在稀少であることを望んでいる。



「タコツル」のアクセントは、HHHH。
「タコ」はHL、「釣る」はHH。「吊る」もHH。

「坊主」は、LHL。
「タコ中」は、LLLH。



この章おわり。





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