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2017年10月 4日 (水)

『大阪弁ちゃらんぽらん』「タコツル」を読んで その1

「タコツル」pp.197-208

ドあほ、ド畜生、ド餓鬼、ド嬶、ド盗人、ドタフク、ドタマ、ド助平… (pp.197-198)

ドをつけられる言葉に世代差あるいは個人差がある。
この中でも使うものとそうでないものが。

ドあほは使う。ド馬鹿は言わない。ドボケも言わない。
クソバカ、クソボケとは言えるが、クソアホは言えない。

なお、アホは坂田利夫さんと藤山寛美さん。
ドあほうは、初代桂春団治さんと藤村甲子園。

ド畜生は使ったことがない。これは言ってもおかしく感じない表現。
畜生よりひどい奴と出会ってないからか。

ド餓鬼も使わない。
クソガキよりかわいげのない奴がいれば使うかもしれないが、「ドガ」という濁音連続が気になる。

ド嬶(かか)も使わない。ド父もド母もド兄もド姉も言えない。
クソジジイ、クソババアは言えるが、クソトーチャンには違和感がある。

ド盗人も使わない。ド泥棒よりは、ド盗人か。面白い。
三億円事件の犯人が該当するのか、あるいは強盗殺人事件の犯人か。

いずれにせよ、そんな可愛げのあるものではない。
会社や店や家の金をくすねてとんだ奴が、ド盗人のレベルか。

ドタフクは、お多福顔をより罵った表現。この本を読んで覚えた。
おたふくを美人と捉えるか、ブスと捉えるかには個人差がある。

私は、おたふくを罵詈雑言に使えないので、ブサイコかブス。
ドをつけるなら、ドブス。クソブスは微妙。最近は使う相手がいない。

ドタマは、ド+アタマの縮約形。理解はできるが、使う機会はかなり少ない。
「ドタマかちわったろか」といった用例がある。「ドタマ悪いんか」は、内省では微妙。

ド助平は、ドスケベーではなく、ドスケベ。私は末尾は伸ばさない。
ええ歳こいた大人が、そういう話で盛り上がる機会はほとんどなくなった。

だから、誰がドスケベなのか、分かりにくくなっている。
ドスケベは行動規制ができていれば、知識人と言えるんだが。



「タコツル」のアクセントは、まだ語構成が分からないので、保留。

「ドアホ」は、HLL。
「アホ」は、LH。「バカ」は、HL。「ボケ」は、LH。(お笑いのボケはHL)
「クソバカ」は、LLHL。「クソボケ」は、LLLH。
「どあほう」は、LLHH~HLLL。

「ド畜生」は、LHLLL。「チクショー」は、LHLL

「ド餓鬼」は、LLH。
「ガキ」は、LH。「クソガキ」は、LLLH。

「ド嬶」は、LLHL。「かかあ」は、LHL。
「クソジジー」は、HHHHL。「じじい」は、LHL。
「クソババー」は、HHHHL。「ばばあ」は、LHL。

「ド盗人」は、LLHLL~LLHHL。
「ぬすっと」は、HHLL~HHHL。「どろぼう」は、HHHH。

「ドタフク」は、LHLL。「オタフク」は、LHLL。
「ブサイコ」は、HLLL。「ブス」は、LH。「ドブス」は、LLH。

「ドタマ」は、LHL。「アタマ」は、LHL。

「ドスケベ」は、LLHL。「スケベ」は、LHL。




その2につづく




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