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2017年6月

2017年6月19日 (月)

『大阪弁ちゃらんぽらん』「ウダウダ」を読んで その1

「ウダウダ」pp.184-196

「ウダウダいうとる」(p.184)
「ウダウダいいなはんな」(p.185)

くどくどほど、何度も繰り返されるくどさはない。
また、くどくどはなんやかんや言ってる内容は明白である。

ぶつくさほど、文句をつぶやいているわけでもない。
ごちゃごちゃやごじゃごじゃほど、明白な文句を怒鳴ってるわけでもない。

気が強いかどうかは問わないが、なんか言うてる感じ。
でも、もごもごよりは聞き取りやすい。

それを言うんやったら、言わん方がましって感じ。
もごもごよりはましだが、なまじ聞こえる分、喋んなって言いたくなる。

しょうもない話より、もっとどうにもならない感じ。
少なくとも笑いのセンスは全く感じられない話し方。

なんかよう分からん、とりとめのつかんことを終わりが見えずに喋ってる感じ。
それが私にとっての「ウダウダ」の印象。

今は、「ウダウダ」よりは「ぐだぐだ」の方が使われている気がする。
ただ、ウダウダの方が不透明感がある。

ぐだぐだは頑張っても無理な感じがするが、ウダウダはある種計算でもできる。
意図的にこの話をうやむやにしたい時には、ウダウダ喋るのはちょうどいい。

相手が怒ったとしても、やがて呆れて、それ以上の相手をしなくなる。
そうなれば、ある意味しめしめというものである。

また、当人にとってはちゃんとしたことを言ってるつもりであっても、聞き手にとってよう分からんことを喋っていると、ウダウダが使える。

「婦人週間ちゅうのは何やねん、あれ。何やしらんオナゴが集まってウダウダいいうとるだけのこっちゃないか」(p.187)

政治家の発言は、結構な人がウダウダ言うとると思ってるかもしれない。



「ウダウダ」のアクセントは、HLLL。

「くどくど」は、HLLL。
「ぶつくさ」「ごちゃごちゃ」「ごじゃごじゃ」「もごもご」も全てHLLL。

「ぐだぐだ」は「ぐだぐだ言う」であれば、HLLL。
ただし、単独で名詞として使う場合は、LLLH。
これは「ウダウダ」でも言えるが、他の例ではこの用法はない。



その2につづく。





2017年6月 5日 (月)

『大阪弁ちゃらんぽらん』「ぼろくち」を読んで その4

一獲千金を夢見てもしょうがない。
宝くじは買わなければ当たらないが、買わなければ損はしない。

となると、いきなり金持ちになれるわけではないので、働くしかない。
そしてある程度は貯めざるを得ない。

さて、ケチとしぶちん。
この違いについて、少し考えてみる。


「ケチとしぶちんは違う。節倹に励んで金をためるのがケチで、倹約してためた金をぱっと使うのが、しぶちん」(p.182)
「ちょっと見は同じに見えますがね、たとえばトイレのおとし紙に新聞紙をちぎり、茶の代りに白湯を呑み、腹の減るのを用心して大きな声でものいわず、靴のいたむのを恐れて、人の見ぬ所ではハダシで歩く、こういう所までは同じであるが、そうやって金をためてじっと抱いてにんまりしてるのがケチ、そいつをぱーっと散財して次なるボロクチにそなえるのがしぶちん」(pp.182-183)


この記述が私の内省とは全く異なるのである。
節倹してためるところまでは両者は同じである。

ケチは金を出す場にできるだけあらわれない。
とにかく金を使うことを嫌がる。

しぶちんは金を出す場にはあらわれるが、支払いを逃げようとする。
払うには払うが、できるだけ払いたくない人を指す。

そもそも「渋い」んだから、気前がいいはずはないと思うのだが。
例えを変えれば、ブラック企業はそもそもしぶちんである。

だから、ぱーっと使う人がしぶちんというのは、???である。
今と昔で全く逆の方向に意味が変化したというのだろうか。




「ケチ」のアクセントは、LH。
「しぶちん」は、LLHH。


この章終わり。






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