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2017年6月 5日 (月)

『大阪弁ちゃらんぽらん』「ぼろくち」を読んで その4

一獲千金を夢見てもしょうがない。
宝くじは買わなければ当たらないが、買わなければ損はしない。

となると、いきなり金持ちになれるわけではないので、働くしかない。
そしてある程度は貯めざるを得ない。

さて、ケチとしぶちん。
この違いについて、少し考えてみる。


「ケチとしぶちんは違う。節倹に励んで金をためるのがケチで、倹約してためた金をぱっと使うのが、しぶちん」(p.182)
「ちょっと見は同じに見えますがね、たとえばトイレのおとし紙に新聞紙をちぎり、茶の代りに白湯を呑み、腹の減るのを用心して大きな声でものいわず、靴のいたむのを恐れて、人の見ぬ所ではハダシで歩く、こういう所までは同じであるが、そうやって金をためてじっと抱いてにんまりしてるのがケチ、そいつをぱーっと散財して次なるボロクチにそなえるのがしぶちん」(pp.182-183)


この記述が私の内省とは全く異なるのである。
節倹してためるところまでは両者は同じである。

ケチは金を出す場にできるだけあらわれない。
とにかく金を使うことを嫌がる。

しぶちんは金を出す場にはあらわれるが、支払いを逃げようとする。
払うには払うが、できるだけ払いたくない人を指す。

そもそも「渋い」んだから、気前がいいはずはないと思うのだが。
例えを変えれば、ブラック企業はそもそもしぶちんである。

だから、ぱーっと使う人がしぶちんというのは、???である。
今と昔で全く逆の方向に意味が変化したというのだろうか。




「ケチ」のアクセントは、LH。
「しぶちん」は、LLHH。


この章終わり。






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