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2017年5月 3日 (水)

『大阪弁ちゃらんぽらん』「ぼろくち」を読んで その2

「金はなくとも夢はある」は旧制高校の寮歌(p.177)のような過去の遺物なのか。
そうではないだろう。食う金に困るといった切実なのは減ってるだろうが、金がないのは一定数いる。

大学に行くのに大変な思いをしてる学生はそれなりにいる。
国立大の授業料をあげるなんてのは暴挙なのだが、裕福に育ってきた政治家には理解できない世界であろう。


「もうかりまっか」と挨拶するのが若者であれば、それは必至切実の思いを揶揄の口調でごまかしているのであり、中年者が挨拶したとすれば、あきらめ半分の揶揄を、わざと切実そうにひびかせていってるのである。(p.178)


大阪に住んでないから、ほんまに学生が言うのかは分からない。
少なくとも私なら冗談でしか言えない。

冗談ならば「もうかってもうかって、しょうまへん」(p.178)という返答は理解できる。
儲かってない奴ほど、こう言いたくなるのは分からなくもない。

「あきまへん、何ぞ、ボロクチおまへんか」(p.178)
ようやく本題となる「ぼろくち」が登場。ぼろいもうけ口を意味するそうだ。

そうか。「ぼろもうけ」は知ってたが、ぼろ儲けするための前段階がぼろくちなのか。
私もあやかりたいが、どのみち商売に向かない人間なんで無駄になるに違いない。


これは便利なことばで、長尻の客にじれじれしているとき、電話がかかる、これ幸いと、
「すんまへん、ぼろくち、ぼろくち」
と席をたってしまう。客も仕方ないから、
「では、これで失礼します。せいぜい儲けとくんなはれ」
と帰らなければ仕方ない。(p.179)


この会話、ええなあ。
使えるもんなら使ってみたいが、事前にこの語を流布させないと。




「ぼろくち」のアクセントは、HHHH。
「ぼろもうけ」は、LLLLH。

「もうかりまっか」は、HHHHHHH。
「もうかって」は、HHHLL。
「しょうまへん」は、HHHLL。「しょうおまへん」なら、HHHHLL。

「すんまへん」は、HHHHH。



その3につづく。





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