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2017年4月17日 (月)

『大阪弁ちゃらんぽらん』「あかめつる」を読んで その2

大阪弁の特徴は、大体において、三つある、と私は思っている。(p.164)


こういう指摘は興味深い。
正しいかどうかは別にして、直感的な記述というのは当たらずと雖も遠からずである。


一つは、自分のことをいうのに、他人風な言い廻しをすること。(p.164)
「ちょっと待てや、おい、ワシにも言わしたれや」(p.164)
「僕にも見せたってえな」(p.165)

二つめは、水をぶっかける所があることだ。
何にでも水をぶっかけて冷静にしてしまう。
「赤目吊って」と指摘されると、そうか、と内々反省して、一瞬ひるむ、そういう語を発明することが多い。(p.165)

その三は、即物的なことであろう。(p.165)


さて、今回は即物的な表現をとりあげることにする。
まずは「めめくそ」。

ちょっぴり、といえばいいものを、目々糞という。
「めめくそほどの金くれて、えらそうにぬかしよんねん」(p.165)


人によっては、「みみくそ」と言ってるかもしれない。
「めくそほどの金」では、しっくりこない。ここは「めめくそ」でないとマイナス感が出ない。

中腰になってしまう「屁っぴり腰」を「ババ垂れ腰」(p.166)と言ってたらしい。
下品な表現が好きな子どもならと思ったが、聞いた記憶がない。

直接的な言い廻しは、商用語でもあったようだ。
その方が話が弾むのかどうかは、商人でない私には分かりづらい。


「小便しよった、というと、商談成立したもんを水に流す、解約することです」(p.166)
「ババ掛けよった、これは品物だけ取り込んで代金渡さん、悪質なるをさす」(p.166)


まあ、汚いものというのから、マイナス方向に派生したんだろう。
現実の場面は想像したくないが、実際にこれをやってもしっくりくるような気がする。




「言わしたれや」のアクセントは、HHHHLL。
「見せたってえな」は、LLLLHLL。

「めめくそ」は、LLHL。「みみくそ」も同様にLLHL。
「めくそ」はLHL。

「へっぴりごし」は、LLLHLL。
「ばばたれごし」は、HHHHHL。
「ばばたれ」は、HHHL~LLHL。

「しょんべんしよった」は、HHHH HLLL。
「ばばかけよった」は、HH LHLLL。



その3につづく。







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