« 『大阪弁ちゃらんぽらん』「いちびる」を読んで その2 | トップページ | 『大阪弁ちゃらんぽらん』「ねちこい」を読んで その2 »

2016年12月31日 (土)

『大阪弁ちゃらんぽらん』「ねちこい」を読んで その1

「ねちこい」pp.129-139

私は「ねちっこい」であって、「ねちこい」ではない。
「ねちこい」の強調形として使っているつもりもない。

親(1946生)も「ねちっこい」と言うので、「ねちこい」の方がさらに古いのか。
まあ、促音が挿入されているんだから「ねちこい>ねちっこい」の変化の方が自然だろう。

『日葡辞書』(1603)には「ネツイヒト」が載ってるらしい(p.132)。
田辺氏は岡山弁の「ねつい」も根拠として、「ねつい>ねつこい>ねちこい」を推定している。

手元の『大辞林』にも「ねつい」「ねつこい」「ねちこい」は載っている。
「-こい」は「ひつこい」「めんこい(=可愛い)」「冷やこい」と同様の接辞か。p.131にも同様の指摘がある。

まず、ひっかかるのは、「ねつい>ねつこい」という接辞の変化。
どういう類推が働いて接辞が変わったのか、他の例がないと何とも言えない。

次に「ねつこい>ねちこい」という音韻変化。
「u>i」自体はありうることなんだが、「ねちねち」がいつごろ誕生したのかが気になる。

この推定はまんざらおかしな説ではないとは思っているが、慎重に考える必要がある。
なお、「ねちこい>ねちっこい」の変化には、何の違和感もない。




「ねちっこい」のアクセントは、HHHHL。
「ねちこい」はHHHL。




その2につづく。

41kggcm8pql



« 『大阪弁ちゃらんぽらん』「いちびる」を読んで その2 | トップページ | 『大阪弁ちゃらんぽらん』「ねちこい」を読んで その2 »

ことば」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/591061/64701311

この記事へのトラックバック一覧です: 『大阪弁ちゃらんぽらん』「ねちこい」を読んで その1:

« 『大阪弁ちゃらんぽらん』「いちびる」を読んで その2 | トップページ | 『大阪弁ちゃらんぽらん』「ねちこい」を読んで その2 »

フォト
無料ブログはココログ

人気ブログランキング

2017年10月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31