『大阪弁ちゃらんぽらん』「ややこしい」を読んで その3
不景気やと店は「ややこしく」(p.102)なる。
赤字決算や粉飾決算、ブラックやったら「あの会社、ややこしいで」(p.103)
電子レンジの操作が難しい時に、「ややこしィて……」(p.103)
時代を感じる。今なら、パソコンやスマホがややこしいんかもしれない。
若い世代なら、ややこしさを感じないかもしれない。
スマホはできてもパソコンは使わない人がそれなりにいるようだが。
牛肉何百グラム、ナスビ何個いくらという「ややこしい」計算(p.104)をすらすらする。
これも隔世の感がある。今ならレジ、それもバーコードでさっさとすむこと。
「ややこし顔」(p.104)は、ぶさいくだけでなく、しかめっ面も指す気がする。
「ややこしい髪」(p.105)は、天パだけじゃなく、モヒカンやパンチパーマで思う人がいるだろう。
最後に、「ややこしい年齢」(p.106)って、一体どの年代なんやろう。
40代は若いもんとも年寄りともあわんなあ、と言われたことがある。
一理あるが、私のような職業は年中若いもんと顔をあわせている。
しかし、話してる内容は必ずしも分かっていない。
「ややこしい年齢」は若者には使わない気がする。
おっさん、おばはん以上の世代だろう。線引きは世代によって異なるが。
この章、終わり。
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