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2016年10月 8日 (土)

『大阪弁ちゃらんぽらん』「ややこしい」を読んで その1

「ややこしい」pp.96-106

うっとうしい、複雑な、うさんくさい、何しとるか、もひとつよう分からん、という状態、とりこみごと、あやしい、不審な、えたいのしれぬ、不愉快な、わずらわしいなどという意味をもっている。(pp.96-97)


ややこしいということばは、ほんまにややこしい。
内省で用例を思い出すと、嫌な場面ばかりなんで、心が病みそう。

不愉快、めんどくさい、うっとうしい、関わりたくない、複雑ががさらに複雑に絡み合ったさま。
思わず誰かを思い出しそうだが、フィクション仕立てでないと書けない話になってしまう。

単独だと、「ややこしい」と言うよりは「ややこしわ」の方がよく使う。
よそ行きの大阪弁だと、「ややこしい」と言ってる、


いつもお金を借りにくるとか、泣き言を並べるとか、ワルクチ、中傷をいいにくる奴、そういうのは「ややこしいのん来よった」であって、彼ら彼女らが口を開こうとすると、前もって、
「ややこしい話やったら、かなわんな」
と釘を打つ。  (p.102)


こういう奴はめんどくさいをこえている。
人間関係をこじらせに来るとしか思えないが、当人に自覚がないのでたちが悪い。


「このややこしい政治献金」「あのややこしい候補者」   (p.103)


こういう表現なら、いい得て妙だと思える。
裏付けがなければ想像に過ぎないが、なぜかすっと理解できる。

こういう時に「どんどん大阪弁を使うべきである」(p.103)なら、激しく同意できる。
大阪弁は情に訴える以外に政治に向かない方言と言われるが、こういうのでは使えそう。

「新聞の社説なんかでも」(p.103)とあるが、これがとびかえば面白い。
不満を抱いている大衆の心をつかみやすいと思うんだが。



その2につづく。



「ややこしい」のアクセントは、HHHLL。
「ややこしわ」は、HHHLL、「ややこし」はHHHL。






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