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2016年8月

2016年8月29日 (月)

『大阪弁ちゃらんぽらん』「こまんじゃこ」を読んで その6

「例の大阪弁のくせで、小便というべきところを、しょンべンと跳ねるのがよろしいな。」(中略)
「その代り、はねるべき大根、などというコトバ、はねないでやわらかく、おだいといったりしますよ」
 今日の年中行事の1つ、12月の鳴滝の大根たきも、「だいこたき」である。(p.82)


でも、「小瓶」は「しょんびん」ではなく、「しょうびん」である。
おっと。東京は「こびん」と言うそうだが、大阪は「しょうびん」。

東京人に「小便頼んでるみたいで」と言われたが、「大中小」は「だいちゅうしょう」だからしょうがない。むしろ、「おおびん」「こびん」なら、「なかびん」と言ってもらいたいものである。

「おだい」「だいこ」(大根)は、私は言わない。同様に「おにん」「にんじ」(人参)、「おれん」「れんこ」(蓮根)、「おみか」「みか」(蜜柑)、「おメロ」「メロ」(メロン)、「おうど」「うど」(うどん)、「おプリ」「プリ」(プリン)とも言わない。

食べ物に「お」をつけるのはいくつかあげられる。
p.82にあがっているもので、私も言うものにのみ◎をつけることにする。


豆サン → ◎お豆さん ※「お」をつければ「さん」もつけれるが、「お」無しでは無理。
お芋サン → ◎お芋 ※「芋さん」は無理。
お菜サン ※「お菜」も無理。
お粥さん → 「おかいさん」は使わなくはない。でも、今は「さん」無しの「おかゆ」が主。
お揚げ → 「揚げさん」は言えるのだが、「お揚げ」は使わない。
お汁(つゆ) → ◎おつゆ  ただ、今はあまり言わなくなった。


さて、ようやく最後の話。シリーズ最長のその6もまもなく終わる。
って言ったって、これ読んでる人、ほとんどいないんで、どうでもええか。


「そういえば、大阪のシャレに『グリコの看板でバンザイや』というのがありましたね」
「うん、お手あげ、降参、投げ出したというときに使う。」 (p.83)


ミナミにあるグリコの看板が元になっている。
体操着を着た男がゴールした際に両腕をあげ万歳したポーズの看板。

左足も上がって、静止画状態なので、右足の片足立ちになっている。
これをバックに観光客が引っ掛け橋でおんなじかっこして撮ってる。

私も最近は大阪に行くと観光客になってしまったが、これをやる気にはなれない。
私になじみの4代目ならやってもいいが、先代はなくなり、今は6代目なんで。

閑話休題。私が使う時は、「もうグリコやな」というシンプルな使い方。
パソコンで両腕が痛くなって腕も上がらず「グリコやな」。


この章、終わり。







2016年8月26日 (金)

『大阪弁ちゃらんぽらん』「こまんじゃこ」を読んで その5

もないぴんが りもせんこと じゃごじゃと
ろくでもないこと 面鳥 ったろか、うたろか、んでいけェー (p.80)


いつの時代にも数え歌はあるものである。この手の罵詈讒謗のものははじめて知った。
私は「ごじゃごじゃ」やのおて、「ごちゃごちゃ」やろなあと。


一つ二つ禿がある 三つ醜いはげがある 四つ横にも禿がある
五ついつもの禿がある 六つ向こうに禿がある 七つ斜めに禿がある
八つやっぱり禿がある 九つここにも禿がある 十でとうとう禿ちゃびん


これは、私が覚えている数え歌だが、汎用性はない。
そして、これを人相手に使える機会はめったにない。


アーメン、ソーメン、冷やソーメン
蜜柑、金柑、こちゃ好かん    (p.81)


前者は私も使っていた。だが、教会を通る時にではない。
単純に素麺を見た時に使う、ただのブリッジに過ぎなかったと思う。


ヨロガワノ、ミルノンレ、ハラ、ララクラリ (p.81)


河内弁を諷したもののようで、「淀川の水を飲んで、腹ダダ下り」を指す。
ダ行がラ行になる河内弁の癖を使っている。私は知らない表現。

ダがラになってしまうのは、舌先が歯の裏~歯茎あたりに接触する時間が短いから。
試しに、「アダナ」「アラナ」、「ウドン」「ウロン」と発音してみれば実感できる。


指切りかみきり、嘘ついたもんは、深い川へはめよか、浅い川へはめよか、
どうでも大事(だん)ない、深い川へどぼーん   (p.81)


いわゆる「指切りげんまん、嘘ついたら針千本飲ーます」の大阪弁バージョン。
これも全く知らない。どの世代までが使っていたんだろうか。

しかし、ひつこいぐらい長いな。なんかはじめから深い川に誘導されているのが怖いが、針千本よりはましかもしれない。いや、ましでないかも。


メメズもカエルもみな、ごめん  (p.81)


子どもにしょんべんをさせる時に言う言葉。ミミズやカエルに謝るんやから野しょんべんか。
都会暮らしが長い私には分からないのどかな表現である。

これは日常生活より、坂田利夫さんのネタで脳内に焼き付いている。
「ミミズもカエルもみなごめん じょんじょろりーじょんじょろりー じょんじょろりーのぱっぱ」

アホの坂田こと坂田利夫さんは、時々昔のネタを使いまわす。「あなた知らないのオホホン」がルーキー新一のネタであることを知っているのは、私より上の世代が多いはず。

とかく、こまんじゃここと子どもというのはろくなことを言わないものである。
だから、子どもなんだが。




その6につづく。
シリーズ最長になりそうな気配。












2016年8月14日 (日)

『大阪弁ちゃらんぽらん』「こまんじゃこ」を読んで その4

「ゲラ」というのはよく使う。
ただし、活字の版を入れた木箱でも、校正刷りでもない。

よく笑う人間のことを「ゲラ」と言う。「ゲラゲラ」から来ているのは言うまでもない。
なんでもかんでも笑ってたら、「あいつゲラやなあ」という言い方をする。

ただ、これはこまんじゃこ、すなわち子供にだけに使う言葉ではない。
大人でも子供でも、老若男女関わらず、そのラベルを貼ることができる。

この手の類で、「チョカ」「ガサ」「ノラ」(p.78)というのがあったらしい。
「チョカチョカ」「ガサガサ」「のらくら」を縮めて名詞にしたもの。

落ち着きなく動くのが「チョカ」、荒々しくなると「ガサ」。
私はちょこまかは使っても、チョカチョカは使わない。
「ガサガサ」は分かるけど、粗暴というよりゴキブリのイメージ。
「ノラ」は聞いたことはあるけど、私の子ども時代だと、子ども同士でも使ってなかった。

少し毛色が変わるが、ついで「ゴンタ」と「イケズ」(p.79)。
「ゴンタ」は腕白でもいい、たくましく育ってほしいタイプの男の子に使われる。

「ヤンチャ」ということばはある時期からものすごく嫌いになったが、「ゴンタ」はものすごく嫌いな言葉ではない。人としては共に嫌いだが。

「イケズ」は、ひねくれた意地の悪さなんで、女の子に使うには早すぎる。
「イケズの真骨頂は、姑、ハイミスの上司、女のハイミス(p.79)」には一理あるかも。

芸妓さんや舞妓さん、あるいはホステスさんが客に「イケズやわ」と言ってる場合は、ほんまにイケズではないだろう。ちょっと余計な一言にいう台詞の定番。

「意地悪ですね」というより、かいらしい。
そして、この「イケズ」の言外の意味は、「(しっかり稼いで)また来てね」なんで。




「ゲラ」のアクセントは、LH。
「イケズ」はLHL。「ゴンタ」はHHH。




その5につづく。



2016年8月13日 (土)

『大阪弁ちゃらんぽらん』「こまんじゃこ」を読んで その3

夏の天神祭などは十銭がもらえる。大家族のありがたさ、父が十銭、母が十銭、祖父が十銭、その他いろいろ、五六十銭は手に握ることができる。絽の長袖の夏の春着を着せられて、天神サンへ走ってゆくときの、天にものぼらんばかりの心ときめき。(p.77)

そういう大金の入ったときには、アイスクリンが買うことができる。(p.77)


今の感覚なら、500~600円ぐらいもらったということだろうか。
昭和末期を子どもとして過ごした私でも、さすがに天にはのぼれない。

そのうちなんぼ使うんか分からんけど、たっかいアイス食うんやなと。
夜店や祭りでそんなん売ってたんかなあと素朴に。

ところで、「アイスクリン」。昭和末期の大阪では見かけなかった。
高知に旅行した時に、高知城の公園や海水浴場などで見かけた気がする。

じゃりん子チエのテツが、アイスクリン売りをしていた気がする。
そしたら、昭和中期までは、大阪でも「アイスクリン」という言い方が普通やったんやろうか。

でも、アイスクリンって、シャーベットみたいなもんやから、アイスクリームとは違うよな。
だから、現代日本語の外来語としては、両者は別もんやと思う。

さて、この関連で「当てもん、ヨタモン、バケモン」のように、大阪弁は語尾を跳ねる話になっているが、これらは「モノ>モン」なんで、アイスクリンとは違う次元。

アイスクリンというのは、はじめからアイスクリンで、クリームから日本語の外来語として音韻変化したものではない。臨海丸の使節団が、「アイスクリン」と言ったのがはじまり。

何か共通点を見つけようとするのは分かるけれども、こういうところはしょうがないかも。
ただ、おまけ話でまた知らない言葉が出てきた。

先の3つは私も使う。しかし、お喋り屋のことを「シャベリン(p.78)」というのは、今まで知らなかった。なんか、かいらしい言い方やなと思うが、現実にはめんどくさいやっちゃろな。

おしゃべりって女の子とある程度の年齢に達した女性では、全く様相が異なる。
ただ、どっちにしても、のべつまくなしに喋っている感じ。

そして、かしましい、やかましい、けたたましいの合わせ技に決まっている。
だから、やっぱりめんどくさいやろな。




アイスクリンのアクセントは、HHHHLL。


その4につづく。





2016年8月 1日 (月)

『大阪弁ちゃらんぽらん』「こまんじゃこ」を読んで その2

子どもの頃は1の付く日に夜店が出ていた。
ただし、31日はのぞく。2日連続になるからだろう。

1の付く日やったら、10,11,12,13……
これをやったら、花紀京さんのネタになってしまう。

p.76に「しんこ細工、洋食焼き、しがらきわらび餅」と出てくる。
親から夜店でものを買って食べてはいけないと言われていたので、食べたことはない。

しんこ細工というのは、白米から作った団子のような餅に着色して干支や縁起物の形にしたものらしい。全く知らなかった。

洋食焼きはさすがに分かる。水溶き小麦粉に野菜を少し足して焼いたもの。
夜店で買ったことはないが、そこらの店で焼いてたんで、割と食べてた。

わらび餅はよく食べたが、しがらき餅は食べたことがない。
もち米を砕いて白い袋に入れて茹でたものらしいが、見たことがない。

田辺聖子さんの頃は天神祭りの時は十銭もらっていったそうだ。
私は、子供の頃100円をもらって行った記憶がある。

ただ、ものを食えないので、金魚すくいか型抜きかあてもんかのどれか。
金魚は20cm近くまで育ったのを覚えている。

型抜きは、硬い板状のお菓子に溝が掘ってあり、指定された形に仕上げるもの。
針でちまちま削るのだが、へたくそなんで大抵途中で割れてた。

なお、お菓子なんだが、食べたことはない。
食べたい気持ちにどうしてもなれなかったんで。

あとは、なんかひもを引っ張って、商品が吊り上がるあてもん。
大抵しょうもないのが当たってたので、いい記憶がない。




その3につづく。









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