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2016年8月14日 (日)

『大阪弁ちゃらんぽらん』「こまんじゃこ」を読んで その4

「ゲラ」というのはよく使う。
ただし、活字の版を入れた木箱でも、校正刷りでもない。

よく笑う人間のことを「ゲラ」と言う。「ゲラゲラ」から来ているのは言うまでもない。
なんでもかんでも笑ってたら、「あいつゲラやなあ」という言い方をする。

ただ、これはこまんじゃこ、すなわち子供にだけに使う言葉ではない。
大人でも子供でも、老若男女関わらず、そのラベルを貼ることができる。

この手の類で、「チョカ」「ガサ」「ノラ」(p.78)というのがあったらしい。
「チョカチョカ」「ガサガサ」「のらくら」を縮めて名詞にしたもの。

落ち着きなく動くのが「チョカ」、荒々しくなると「ガサ」。
私はちょこまかは使っても、チョカチョカは使わない。
「ガサガサ」は分かるけど、粗暴というよりゴキブリのイメージ。
「ノラ」は聞いたことはあるけど、私の子ども時代だと、子ども同士でも使ってなかった。

少し毛色が変わるが、ついで「ゴンタ」と「イケズ」(p.79)。
「ゴンタ」は腕白でもいい、たくましく育ってほしいタイプの男の子に使われる。

「ヤンチャ」ということばはある時期からものすごく嫌いになったが、「ゴンタ」はものすごく嫌いな言葉ではない。人としては共に嫌いだが。

「イケズ」は、ひねくれた意地の悪さなんで、女の子に使うには早すぎる。
「イケズの真骨頂は、姑、ハイミスの上司、女のハイミス(p.79)」には一理あるかも。

芸妓さんや舞妓さん、あるいはホステスさんが客に「イケズやわ」と言ってる場合は、ほんまにイケズではないだろう。ちょっと余計な一言にいう台詞の定番。

「意地悪ですね」というより、かいらしい。
そして、この「イケズ」の言外の意味は、「(しっかり稼いで)また来てね」なんで。




「ゲラ」のアクセントは、LH。
「イケズ」はLHL。「ゴンタ」はHHH。




その5につづく。



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