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2016年5月10日 (火)

『大阪弁ちゃらんぽらん』「チョネチョネ」を読んで その3

卑猥度では、チョネチョネ>ネチャネチャ>イチャイチャになるとのこと。
その1に書いたように、イチャイチャ以外は使わないので、内省がきかない。

ただ、ネチャネチャの方がチョネチョネより、どっぷりという感じがするんだが。
p,56に書いてある、それぞれの程度を引用しておく。


「イチャイチャというのは、まあ、子供が押しくらまんじゅうするみたいな感じ、おもに目と目で挑み合い、会話で妄談褻語をたのしむ、上半身の痴態ですなあ」
「ではネチョネチョは」
「上半身でもまん中のあたりをさわったりして。つまり、オッパイやなんか」
「すると、チョネチョネは」
「やはりヘビー級といいますか、あと残った部分ではありませんかな」


こう聞いても、やはりネチョネチョはそれこそえげつないぐらいのやらしさと捉えてしまう。
ネチョネチョに比べたらチョネチョネの方が、若干かわいらしさがある。やらしいけど。

後輩から聞いた話で、『893愚連隊』という映画のクライマックスで荒木一郎さんが「イキがったらあかん。ネチョネチョ生きるこっちゃ」と言うシーンがあるとのこと。

『893愚連隊』は京都の話なので、荒木一郎さんは東京出身だが、セリフは京都弁に準じている。1966年公開なんで、古くからある言い方である。

さて、この「ネチョネチョ」は、まさか「エロく生きろ」というメッセージではあるまい。
「泥道でも地に足ついて生きていけ」と翻訳できる。

ここではエロで用いていないが、「ネチョネチョ」はの響きは、湿地が関わっていないと、出にくい音ではないかと。それも糸を引くような感じで。

だから、その擬音性から、えげつないぐらいのやらしさを想像してしまうのだが。
「チョネチョネ」は擬音というよりは擬態なんで、そこまで感じないのだと思う。

ただ、ともにイチャイチャより卑猥であるというのは、直感で分かる。
街中でイチャイチャは笑えるが、チョネチョネは笑えないんで。




チョネチョネのアクセントは、HLLL。これはチョメチョメでも同様。
イチャイチャもHLLL。これらと並行するなら、ネチョネチョはHLLL。

ただ、糸を引く感じのネチョネチョはLLLH。
えげつないぐらいやらしいのはLLLHで、HLLLならそうでもないかも。




【追記】
チョネチョネは、そういう味である。 p.57より引用

 上方歌舞伎の世話物なんかでも、かなりエロティックな場面が多く、そのエロ味は、どうも今どきのポルノ映画や小説とは一味ちがい、ねッとりして、納豆のように糸を引く、重いねばりがある。おそろしく甘いものを無理強いに食べさされたような、胸にもたれる味である。








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