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2016年5月 9日 (月)

『大阪弁ちゃらんぽらん』「チョネチョネ」を読んで その2

「チョネチョネ」でなく、「チョメチョメ」ならアイ・アイゲームでの山城新伍さん発信。
彼が言うから、いやらしい方の意味を含んでいると考えられる。

「ちょめちょめ」の起源は、楳図かずおさんの『まことちゃん』という説がある。
それはその形式だけなら、そうかもしれない。ただし、検討の余地がある。

「マッチョメ」は、筋肉がダメという意味なんで「マッチョ+メ」。[注1]
「ちょめちょめ ぐにゅぐにゅ」は顔をつねる際の擬態語。

しかし、アイ・アイゲームでの用法は、意味深にクイズの空欄を隠す用法。
「チョネチョネ」のやらしさは少しだけ残しつつ、「隠す」という意味に特化させた。

となると、この両者は同じ形式だが、『まことちゃん』が起源と言えるのかどうか。
私はそうではないという説を提案しておきたい。

単純に「柿」と「垣」、「牡蠣」と「下記」は同一語源とは言えないだろうというところから。
「火」と「日」なら考えられなくもないが、「碑」とは違うやろうという直感から。

なお、『まことちゃん』において、空欄隠しや隠語としての用法が先にあるのなら、簡単に手のひらを返して、同一起源と認める。[注2]

ただし、山城新伍さんがすでに鬼籍に入っているので、その用法を借用したのか否か、あるいは大阪弁にもともとあった隠語を用いたのかは確認できない。

もし、後者で「チョネチョネ>チョメチョメ」の形で借用したとすれば、やはり『まことちゃん』起源説は否定されることになる。

今のところ、真実は当時の関係者にでも聞かない限り分からない。
ただ、『大阪弁ちゃらんぽらん』は昭和53年刊行なので、大阪弁借用説があってると思うのだが。

今考えている私の仮説は、以下のとおりである。

(1) 「山城系ちょめちょめ」は、「まことちゃん系ちょめちょめ」起源ではない。

(2) 京都出身の山城さんは、「大阪弁系ちょねちょね」を知っており、「山城系ちょめちょめ」の起源は「大阪弁系ちょねちょね」である。ただし、音韻変化が大阪と京都の方言差なのかどうかは分からない。

(3) 山城さんは、アイ・アイゲームで(ちょねちょね>)ちょめちょめをテレビ用にエロの意味は排して、「隠しごと」という意味を空欄隠しに援用した。





[注1] ここでの「メ」は大人が子供に注意するときの「メッ」だと推測する。
最近は、ドラマ『スミカスミレ』で桐谷美玲さんがやってたのがかいらしかった。

[注2] 楳図かずおさんは和歌山生まれ奈良育ちなんで、「ちょねちょね」を隠語として用いたのなら、もともと方言として持っていたと仮定できる。


【追記】

大阪弁系チョネチョネから、まことちゃん系と山城系の2つが新たに派生したという仮定もできる。そうであれば、両者は同じ語族に属していると言えなくもない。
              













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