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2016年5月 1日 (日)

『大阪弁ちゃらんぽらん』「チョネチョネ」を読んで その1

「チョネチョネ」pp.52-62

原文によるとイチャイチャよりも意味がえげつないとのこと。
濃厚、卑猥、淫靡な語彙とのこと。(pp.52-53)

「とかく、大阪人というのは、下品な感覚に於ても、世界に冠たるものである(p.53)」とまで言われている。
しかし、この語彙は昔から使われている語彙ではないのである。

私の記憶が確かならば、「チョネチョネ」じゃなく「チョメチョメ」。
流行らせたのは、山城新伍さんがテレビ番組『アイ・アイゲーム』で。昭和50年代後半。

空欄補充のクイズを答えさせる時に、問題文の空欄部分を「チョメチョメ」と言っていた。
時々いやらしさは感じた。その部分が時に下ネタだったからかもしれない。

だから、はじめは空欄補充、そこから派生して下ネタ。
私の記憶が確かなら、そうなんだが。それ以前に流布していなかったとすれば。

さて、原文の例文を引用してみる。

(1) 何やいな、もう……そんなとこでチョネチョネしてられたら、かなわんがな。(p.53)
(2) 物置でチョネチョネしとったら、そこへ戸ォあけて亭主はいって来よってん、えらいこっちゃった(p.53)

あまりに直球。これはエロ過ぎ。

(3) そうチョネチョネするな、いやらしな、もう……(pp.53-54)

子どもにものを食わせるなら言わないが、女が男にやったら(3)になる。

(4) オイオイ、もう、ほんまに、そこチョネチョネするな、目の毒やないかいな(p.54)

男が女に飲ませようと、差しつ差されつやってる相手に言うのが(4)。たぶん嫌がってるんやろうけど、なんかやらしく見える。昭和やのうとしみじみ。

(5) こらっ、チョネチョネすんな!(p.54)

チョネチョネは(5)のように怒鳴る時には使えないとのこと。
でも、イチャイチャやと怒鳴れる気がする。

まず、私の内省では、卑猥さにチョメチョメもチョネチョネも使わない。
チョメチョメを言う時は、山城新伍さんのものまねネタでしかない。

これまでの例でも、私はせいぜいイチャイチャ。
イチャイチャより度合いがひどいのをネチャネチャとは言わない。

大阪にいた時でも、私の記憶が確かならば、この手の用法は聞いたことがなかった。
イチャイチャが東京弁で、チョネチョネが大阪弁(p.56)といわれても、すっと入ってこない。

今回の「チョネチョネ」話は、内省がきかないまま、しばらく進んでいくことになりそうだ。













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