『大阪弁ちゃらんぽらん』「あほ」と「すかたん」を読んで 補遺1
「あほ」話は終わらせたはずだけど、もう少し書きたいことができたんで。
というか、「あほ」はなじみがありすぎるんで。
私は「あほとはさみは使いよう」。東京は「ばかとはさみは使いよう」。
私は「あほの一つ覚え」。東京は「ばかの一つ覚え」。
大阪の「あほ」と東京の「ばか」の違いはこういうところにも。
でも、「正直者はばかをみる」は、あほでは言えない。
「あほと煙は高いとこにのぼる」。
東京は「ばかと煙は高いところが好き」。
「ばかと煙は高いところにのぼる」はちょっと違和感がある。
これは両者が混ざったんちゃうかと思っている。
あくまで直感で文献的裏付けはない。
でも、「高いところが好き」という冷めた言い方は東京弁っぽい。
それに比べて「高いとこにのぼる」は、ほんまにのぼるイメージが強い。
舞い上がってるのを揶揄した感じは「~好き」の方が似合う。
「高いとこにのぼる」と言われると、子供の頃、実際に煙突にのぼるイメージがあった。
高所恐怖症の私はあほやないと安心していた。
なお、高いところで仕事をしているとび職はすごいと思っている。
彼らは決してあほではない。
もうちょいつづく。
追記
これらの慣用句は、他の地方だと異なるんだろうか。
「たわけとはさみは使いよう」「ほっこと煙は高いところにのぼる」
あったら興味がある。
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