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2016年4月10日 (日)

『大阪弁ちゃらんぽらん』「あほ」と「すかたん」を読んで その3

「昨日飲みすぎたわ」
「あほやなあ」

p.36で述べられてるように、侮蔑、叱責、嘲弄、憫笑はなく、無造作に言う。
あいづちの一つで口癖になっている。当然悪意もない。

「朝までゲームやってて寝坊しました」
「あほか」

「あほか」は軽く怒ってるけど、「あほやなあ」には怒りはない。
どっちの内容に怒るかは人によって変わると思う。

「夜通し映画見てたんで、眠たくて」
「あほちゃうか」

「あほちゃうか」も怒ってない。
「ちゃう」が入るだけで、かなり柔らかくなる。

冒頭の「あほやなあ」は「しっかりせえよ」ぐらいで軽く心配してる。
「あほか」は軽く怒ってる。「あほちゃうか」は心配はしてない。

ちゃんとやるべきことをやってこなかったら「あほか」やろう。
そこで「あほんだら」は使わない。摂津方言ではない気がする。

「あほめ」と言ったら芝居がかった感じ。だから、使わない。
最近「どあほ」というゲスな相手は周りにいない。幸せなことである。

「チャック開いてるで」
「うわ、ほんまや。あほちゃうか」

相手に言うだけでなく、自分自身にも使える。
行動の愚かさを自虐的に言ってるようだが、そんなに気にしてない。

全くもって無駄なことを振られたときは「あほらし(い)」。
私は「あほくさ」よりは「あほらし」の方が使っていると思う。

両方使っているのは内省で分かる。
「あほくさ」の方が投げやりに、「あほらし」の方が若干冷静に見渡して言っている。

先が見えない仕事にしても、急にモノマネをやれと言われても。
この場合は、「あほらしいてやってられんわ」。

やっても無駄なことをやることへの不満とくだらなさを言っている。
直接相手には伝えないので、確認要求にはならない。

最近、最も言ってる「この人、あほや」はテレビ越しでさんまさんに。
笑いだけを追求したことに対して「おもろい」の最上級でほめている。

「あほ」に愛嬌があるというのは一理あるが、必ずしもそうではない。
ただ、褒める「あほ」は、「バカ」にはない用法だと思う。










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